Immersed in Resonance


ソニーのワイヤレスヘッドホンのフラッグシップ「1000Xシリーズ」の10周年記念と新商品「1000X THE COLLEXION」を発表する特別イベント『Immersed in Resonance』。本イベントにおいて、「デザインのクラフト」と「音のクラフト」の空間演出・映像制作を担当致しました。


ソニーのワイヤレスヘッドホンのフラッグシップ「1000Xシリーズ」の10周年記念と新商品「1000X THE COLLEXION」を発表する特別イベント『Immersed in Resonance』において、「デザインのクラフト」と「音のクラフト」の空間演出・映像制作を担当。製品が掲げる“極上のスロー・リスニング”を、単なる機能訴求ではなく、視覚・聴覚・空間が連動する没入型体験として表現しました。


「デザインのクラフト」では、和室空間に5台のプロジェクターを配置し、プロダクトの造形美と機能性を体感できる映像演出を制作しました。CADデータを活用し、人体に最適化された形状、内部構造の精密さ、素材選定の意図を、数値的なFACTと美しいデータビジュアライズによって可視化しました。


「音のクラフト」では、生演奏、2ch、360 Upmixという異なる音響体験を比較しながら、「1000X THE COLLEXION」が実現するサウンドの解像度、空気感、立体的な広がりを視覚的に体感できる空間を構成しました。3つの帯域を象徴する楽器演奏と光のパフォーマンスを組み合わせ、音が“静寂”から立ち上がり、空間へ広がっていく感覚を演出しました。会場特性を踏まえ、レーザーによる視覚演出を採用し、聴覚体験と連動する没入型の音楽体験へと昇華させました。

Key Points

デザインのクラフト


本映像では、5面スクリーンに投影する全領域において4K相当の高解像度が求められたため、TouchDesignerをベースシステムに採用し、緻密な表現が要求されるパートではHoudiniを組み合わせて制作しました。


制作工程においては、TouchDesigner上で高精度な投影シミュレーションを実施。実環境での視覚効果を常時確認しながら進行することで、限られた制作期間内での効率化を実現しました。

CADデータを活用し、製品のフォルムや細部へのこだわりを多角的に見せる構成にしています。初代モデルから最新機までの進化が伝わるよう、各世代における形状の変化を際立たせながら、背景演出もプロダクトの変遷に合わせて変化させました。

また、プロダクトの精緻なCADデータを演出に組み込むにあたり、膨大なデータの最適化および軽量化を徹底しました。Houdiniを用いて必要なコンポーネントのみを抽出する独自のスクリプトを構築し、効率的なワークフローを確立しています。

演出面では、空間内を縦横無尽に移動するオブジェクトの動体をより効果的に捉えるため、カメラの歪みを最小限に抑えるシミュレーションを重ね、最適なパラメータを導き出しました。さらに、鑑賞者の主要な視点位置をシミュレーションに反映することで、歪みの少ない、自然な視聴体験を追求しました。

5面スクリーンの空間特性を活かし、ノイズキャンセリングによる静寂感と、360 Upmixによる包み込まれるような音響体験を、黒を基調とした空間に広がるミニマルな粒子表現によって可視化しました。床面・天井・正面・左右の壁面を活用し、製品が空間内を移動したり、奥から手前へ迫ってきたりするような演出を取り入れることで、5面プロジェクションならではの没入感を高めています。

音のクラフト

「音のクラフト」は、生演奏、2ch、360 Upmixという異なる音響体験を比較しながら、製品が実現するサウンドの解像度や空間性を体感するためのセクションです。

会場の物理的な制約や特徴を踏まえ、サウンドの広がりや精細さを空間内に効果的に立ち上げるため、レーザーによる演出を採用しました。

演出のベースには、天井面に描かれる円形のレーザーを用いました。

楽器ごとの音域の違いを、円の反応や変形の差異として表し、それぞれの音が重なり合いアンサンブルしていく様子を、天井に映る円形の動きと、空間に立ち上がる光の膜のボリュームによって表現しています。

生演奏、2ch、360 Upmixの各パートでは、この円形のレーザー表現を共通のモチーフとしながら、色彩、形状、配置を調整しました。演出全体の一貫性を保ちつつ、それぞれのサウンドが持つ質感や空間性の違いを、繊細な変化として表現しています。

システムはTouchDesignerを用いて構築し、サウンドを3つの音域に分けてリアルタイムに解析。それぞれの帯域に対して異なるレーザー制御を行うことで、音域ごとの特徴を光の反応や変形として可視化するサウンドリアクティブな演出を実現しました。こうした光の動きを通して、「1000X THE COLLEXION」による音響体験を視覚的にも体感できる空間を構築しました。

credit

  • Client株式会社電通 / 株式会社電通ライブ

 

  • PlannerShuhei Matsuyama
  • Production ManagementTakumi Ito
  • Technical DirectorKoki Kaminoura
  • ProgrammerTakamitsu Masumi
  • DirectorKazuma Kanai
  • CG, Visual ProgrammerKyo Imai
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